こんにちは。HAZI(@hazi_57)です。
HIV陽性と診断されて明日で300日。
自分がまだHIV陰性だった頃は、
漠然とHIVに感染したら、
誰とも付き合えない、
誰とも裸で抱き合うことはできない、
結婚できない。
そんなことをずっと思ってました。
当事者となってからは色々と知識も増えて、
服薬をちゃんとしていれば、
陰性者とほぼ変わらない恋愛ができる、
裸で抱き合えるし、相手に感染させることもない、
結婚して子供が欲しいと思ったら、
ちゃんと子供や相手に感染させないような方法もあります。
たまに「あぁ、自分はHIV陽性者なんだっけ。」っていう漠然とした現実だけ、
軽く胸にチクっとささります。
HIV陽性者でも恋愛したっていいし、
ちゃんと服薬して治療が進んでいればHしたっていいんです。
自分も死ぬまで恋したいです。
でも、年齢ととも体がついていけなくなるものがあります。
男のシンボルが役に立たない
男のシンボル。
いざと言うときに役に立たない、言う事聞いてくれない時期が訪れます。
僕もその年齢に差し掛かって来ました。
そんな時、どうします?
ED治療で処方されるバイアグラ、
中国の威●王、
あるいは個人輸入代行サイトでジェネリックのカマグラ。
実はHIV陽性者で服薬をしていると、
この勃起薬との相性があまりよくないのです。
実は勃起薬と抗HIV薬は相性が良くない
僕はHIV陽性になってから、
このような薬を飲む機会がないので使ったことはありませんが、
これ結構、使っている人いますよね。
もともとちゃんと勃つ人でも、
ウケにがっかりされたくないからと飲んでいる人をよく見かけます。
行為の約30分から1時間前に飲めばアソコが大きく固くなる薬です。
もちろん飲むだけではダメで、自発的に興奮しないと大きく固くなりません。
なのでタイプじゃない人と無理やりヤったって、
興奮しなければ立ちませんよー(棒読み)
あと、この薬、基本的には抗HIV薬とあまり相性がよくないです。
バイアグラやカマグラには、PDE5阻害薬が含まれています。
レビトラという勃起薬においても成分は違いますが、PDE5阻害薬です。
ざっくり言うと、PDE5を阻害することで血管拡張に作用することで勃起を促しますが、
そのさいの薬の代謝方法が、
抗HIV薬の種類である非核酸系逆転写酵素阻害剤とプロテアーゼ阻害剤と同じ代謝方法(CYP3A4による代謝)であるため干渉します。
併用すると抗HIV薬の方が優先して代謝されるため、
PDE5阻害薬の作用が働きません。
従ってさほど勃起しません。
ここのサイトが比較的わかりやすく書かれているので、
よろしければこちらもどうぞ。
だけど、どうしても飲みたい…
できれば飲まないほうがいいんでしょうけど、
まぁどうしても大人の付き合いがありますよね。
僕の中での結論は、
同じ時間に服用するのは避けたほうがよく、
抗HIV薬を飲む時間に、約束を取り付けたり、発展場に行かないほうが吉です。
例えば、本来1錠でいいのに、
効果がなかなかあらわれないからって、
2錠、3錠と飲むのはダメです。
2錠、3錠と飲んだって、PDE5阻害薬の作用が働かず抗HIV薬の方が優先して代謝されるため、たくさん飲んだって意味がないです。
影響の少ない飲み方としては、
- 抗HIV薬を服薬する前後2、3時間の服用は避け、
その時間帯の行為を避ける- 他の時間帯でもできる限り少量の使用を心がける
(例えば25mgのバイアグラであれば半分に割って12.5mgを服用するなど)
但し、商品名「レビトラ」などに含まれる薬、バルデナフィルは、
ほとんどの抗HIV薬との併用は禁忌に該当している場合が多いです。
なので、服薬中のHIV陽性者の方は、レビトラは避けましょう。
「バイアグラ」、「カマグラ」、「威●王」などに含まれているシルデナフィル、
「シアリス」に含まれているタダラフィルも、基本的には併用を注意する必要があり、
少量からの使用に使用方法が限定されています。
ただやはり、HIVの治療において、
結婚していない人が夜の生活に悩んでいるのでED治療を相談したいなんて担当医には言いづらいと思います。
ゲイならばなおさら言いづらいと思います。
自分で心や体調をしっかりコントロールできる人、
計画的に過ごせる人であれば、
個人輸入代行に頼ってみるのもいいとアリだと思います。
先日、ハゲ・薄毛に関する記事を書きましたが、
そこで紹介した個人輸入代行サイトでは、各種勃起薬を販売しています。
困っているけど、誰にも相談できない場合は、
自己責任の上ご利用ください。
そして何度もいいますが、バルデナフィルはダメです。
▶ アイドラッグストアーのサイトを見る
▶ IST(アイエスティー)のサイトを見る
一応、半分程度自分の自論で話をしてしまいましたが、
責任はとれませんので、自分の体調と相談してよく検討してください。
ここまで書くと、
ただ勃起薬を紹介しただけの人になっちゃうので、
最後だけ綺麗にまとめさせてください。笑
HIV陽性になっても、性に後ろ向きになる必要はないのです。
開き直るつもりはないけど、誰だって事故ります。
たまたま自分が事故った、あの人達は事故らなかった。
そんだけです。
QOL向上の為に性生活を楽しむ事は非常に大切な事。
HIVになったって正しい服薬をして人に感染させないレベルのウィルス量になれば、
HIV陽性になったからと言って自らQOLを下げるような生活をする必要はないのです。
節度を保ちながら性生活を楽しんでいいし、
そのために勃起薬の力を借りることだって悪いことではないと思うのです。
なので、QOL向上の為にも、
自立支援(更生医療)を受けて抗HIV薬を服用している人は、
かかさず必ず決まった時間に毎日薬を飲みましょう。
これは人様の税金を使って自立支援(更生医療)を受けさせてもらっている人の義務でもあるのです。