パンドラの箱の中には…

普段ゲイ生活の36歳。ゲイ生活の中で得たスキルや知識をアウトプットするゲイブログ。

ACT.2:ON THE WAY TO A NEW ADVENTURE

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観たい商品があって、
お財布の中身がちょっと潤っていれば、
買うっていうくらいで、
それほどDVDや配信動画ファイルを買う頻度は多くはないけれど、
ゲイビデオメーカーのサイトはそれなりに興味本位程度にチェックをしていた。

 

そんな時に偶然見つけた彼。
大手のゲイビデオメーカー。
そこが運営している売り専にも所属していた。

 

年齢的に考えれば、
ゲイビデオに出ることも、
売り専で働くことも、全然おかしいことではないし、偏見だってない。
そんな知人はざらにいる。
唯一、裸一貫、少しばかりの若さだけで大金を手にする事ができる効率的なお仕事だ。

 

ただ、おとなしそうで言葉数少ない彼からは、
あまりイメージは沸かなかった。
見た目に似合わず大胆な事をするなと感じていた。

 

毎月リリースされる新作に、
何かしらに彼が登場するようになっていた。
プレイ内容も徐々にハードなものになっていた。

 

そこの売り専での評判も良さそうだ。
「たくさんおしゃべりもおしゃぶりも出来て楽しかった。また指名します。会えるのを楽しみにしてます。」
そんなレビューが並んでいた。
ただ2ちゃんねるや批評掲示板では辛辣な言葉は決して少なくない。

 

それにしても彼、
レビューを見る限りでは、
本当はちゃんと喋る子だったんだ。
自分が歩み寄って話そうとしなかっただけだったんだ。
ちょっとだけあの時の事を思い出し、
自分が情けなくなった。

 

売り専やゲイビデオでモデルとして活動できる期間は決して長くはない。
半年くらい活躍できれば長い方ではないかと思う。

 

そんな場所にそれから彼は2年ほど居る。
途中からはタチ役に転向し、活躍の場を広げている。
企画モノ、ストーリーモノ、アフレコもしていた。
僕だったら読むの恥ずかしいなと思う台本を普通にアフレコして熟していた。

 

 

同じタイミングの2018年1月頃、
僕は今の会社に入って4年が経った。
入社以来の一番大きなスランプに陥っていた。

 

話し合ってもわからない上司、
理解をしてくれない仲間、
ついていけない会社の方針、
やりたいことがあるのに意見が通らないもどかしさ、
うまく自分もそれを説明やプレゼンのできないもどかしさ、
それが原因で起こるケアレスミス。
気がつくと会社の中で四面楚歌気味になっていた。
2度退職願を出したが、
全部うまく言いくるめられて、退職できないでいた。
本当に退職したかったら、ちゃんと意思を強く持って言えたはずだろう。
結局それがなかったから、言いくるめられてしまったのだろう。

 

私生活においても色々とうまくいかない日々だった。
友達との付き合いが苦痛になってた。
友達がその友達を紹介してくれるのだが、
イマイチ話の合わない人、
そしてもともと僕が得意としない女性の人、
それでも友達と一緒だからと、愛想を振りまく。
Twitter上やLINEでもそんなやりとりをする。
それがしんどかったし、
そんな回りに嫌々合わせる自分が自分で嫌になってた。

 

別の友達にご飯を誘おうとして断られた直後に、
その友達がSNSに載せたパリピ写真。
自分は誘われなかったんだ、と。
あの友達は良いけど、
あの友達は得意じゃない、嫌だなって、
そう自分もより好みをしていたんだから、
しょうがないって、頭で理解しようとしたけど、
心に穴が空いた気分。

 

そんなすべてのフラストレーションを、
家で一人になったときに深酒をする。
それ以外にどうしていいかわからない。

 

体の四方八方を隙間なく、
灰色の壁が覆ってて、
全く身動きが取れないような感じ。

 

そんな感情で、
ふと、ゲイビデオに出ている彼を見たら、
今までとちょっと違うように見えた。
というよりか、違うところが目に付くようになった。

 

初めて会った時の5年前、
そしてゲイビデオに出演し、
売り専で働きだしてからの2年前、
そして今。

 

あきらかに体型が変わっている。
もやし体型ではなくなっていて、
日に日に逆三角形の綺麗なスジ筋体型になっていた。
肩幅が出て、胸板も厚くなって、腹筋もばきばきに割れている。
ジムでトレーニングしなければそうはならない体型だ。
きっと日頃から努力しているんだろう。

 

日焼けサロンに通っているのか、
やや肌の色が浅黒に健康的になっていて、
髪型も今風にカット、セットされていて、
かなり垢抜けた印象を感じた。カッコよくなっている。

 

彼は進化している。

 

自分は変われているか?

 

自分で自分のその答えを見つけられない。

 

 

 

彼に会ってみたくなった。
彼に会ったら、何か変わりそうな気がした。
何も変わらなくても、
良い刺激だけでも受けそうな気がした。

 

そもそも、源氏名でやっているのだから、
もしかしたら、5年前に会った子とは、
似ているだけで本当は別人なのかもしれない。
5年前の子と確実に同一人物だと言う確信はない。
心が弱っていると、そんな確信も自信がなくなる。

 

万が一、同一人物だったとしても、
また無言になってしまわないか、
気まずくならないか不安だった。

 

でも、会ってみよう。
会ってから考えよう。
全てはそれからだ。

 

そう思って、
彼の所属する売り専のサイトへアクセスし、
彼を予約指名することにした。

 

会うべきか、会わないべきか、
そこそこ時間かけて悩んでいたけど、
オンライン予約はあっけないくらい簡単に手続きが済んだ。
その場でカード決済も出来た。
備考欄には、
「初めて売り専を使用するので、いろいろリードしてもらえるとありがたいです。」と書いた。

 

もうちょっと心にもお金にもゆとりをもった遊び方を知っているオトナが、
若いイケメンと遊ぶ場所だと考えていたから、
自分には無縁と思っていた。
こんな自分のスランプ打破の為に指名をされるとは思ってもみないだろう。

 

僕の初売り専冒険。
ついにその日は来た。